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第4回民友新聞掲載 平成26年7月24日朝刊(掲載許可済) 
福島市・福島大学名誉教授(日本木球連盟会長 新谷崇一氏)

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         忘れられない思い出
                                     新谷崇一
 
 今でも鮮明に蘇る懐かしい思い出がある。それは11年前の2003年2月19日〜4月29日までの間、文部科学省の短期在外研究員でオーストラリアとニュージーランドに留学していた時の出来事である。
 私と家内はシドニーで、長期滞在が可能なホテルの5階に居を構えた。シドニー駅の近くにあるそのホテルは2Kの広さで、窓下には大通りがあり、喫茶店のテラスではコーヒーを飲んでいる人々で賑わう、人通りの多い一角である。
 シドニーは海鮮の美味しい町でもある。日本食が恋しくなってきたある日、私達は近所の市場からアジを買って来た。キッチンではIHの調理台で簡単な料理ができる。焼き魚と白ワインを楽しみにアジを焼いていたら、煙りが充満し始めたので、窓を開けた。暫くすると、数台の消防車のサイレンが鳴り始めた。私達がテーブルに着く頃、サイレンはホテルの下で止まった。まさかと思ったら、ノックがして、消防服姿の頑強な消防士が立っているではないか。すぐ焼き魚を見せたら、オーノーというジェスチャーをして引き上げたが、消防士には何とも申し訳ない夕食であった。
 それから数日後、また魚を焼く機会があったので、今度は窓を閉めて焼いた。そうしたら、フロントの女性がノックをして入って来て、いきなり窓を開け始めた。煙り探知機が操作したらしい。2回とも換気扇は回していたのだが・・。
 次の思い出はメルボルンからオークランドに移動する時である。着陸後、2つの大きなトランクと手提げ袋を持って入国審査のX線を通過した時、「あなたは持ち込み禁止の果物を持っていますね」と審査官に呼び止められた。持ち込んだ記憶はないので、「ノー アイ ハブンツ」と言ったら、審査官は手提げ袋からレモン1個を取り出した。
 メルボルンのホテルで、1個残っていたレモンを何気なく詰め込んだのを思い出した。審査官は罰金200豪ドルの書類を私に示した。今更、言い訳する気はなく、私は開き直って「記念にそのレモンを下さい」と言ったら、審査官は「レモンではなく、記念に罰金200豪ドルの書類をさし上げます」と言ってきた。さすが場慣れした審査官だと感心してしまった。
 旅慣れた方には恥ずかしい失敗談であろうが、なぜか忘れられないのである。



◇私にも似たような経験があるのですが、たぶん中国に行ったときに税関(女性)のところでチェックを受け、荷物をあっちこっちとひっくり返され、何を言っているのか全く分からず、ただ、まくし立てられた記憶があります。 日本木球連盟・広報部:
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